イギリスの祝賀祭と休日

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イギリスでは路上パーティから伝統的な祝日まで、さまざまなイベントを体験できます。

“公休日”には、たいていの店舗や企業、公共施設が休業します。下記に記載するイベントは公休日のものもありますが、すべてが休日となっているわけではありません。イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドではそれぞれ日にちが違います。

バンク・ホリデーの一覧はgov.uk websiteをご覧ください。

イギリスでは一年を通じ、多くのイベントが開催されます。詳細については Visit Britain か Discover Northern Ireland のホームページ、またはLove GREAT Britainのフェイスブックをご覧ください。音楽の催し物については音楽にある記事もご覧ください。

 

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

 

1月

1日:元旦
大晦日の夜は友人や家族とともにスコットランドの詩人ロバート・バーンズ作詞による「オールドラングサイン」(「ほたるの光」のメロディー)を歌って新年を祝うのが伝統です。年が明けてからもパーティは続き、多くの人が“新年の誓い”として、新たな目標を設定したり悪癖を直すなどの誓いを立てたりします。

スコットランドでは新年の祝賀を“Hogmanay”と呼び、各地でイベントやパーティが行われますが、エディンバラで開催されるイベントが最大です。2014年は、音楽、食べ物、花火などが楽しめる3日間の祭典を市が主催します。

25日:バーンズナイト(スコットランド)
たいていのスコットランド人はバーンズナイトを特別なディナーで祝います。バーンズの詩を朗読し祝杯をあげます。男性は伝統衣装のキルトを着用することもあり、バグパイプの音楽をかけ、ハギス(スコットランドの伝統的な料理で羊の肉やレバーを腸に詰めて蒸したもの)をカブやジャガイモと一緒に食べます。

31日:旧正月
ロンドンでは、アジア圏外としては最大規模の旧正月のお祭りが開かれます。ウエストエンドのチャイナタウンではパレードが行われ、音楽やアクロバティックや舞が披露され、宴会や花火が行われますが、国内ではもっと多くのイベントが催されます。マンチェスターノッティンガムリバプールバーミンガムなどでは盛大なストリートパーティが開かれます。

Chinese New Year in London ©VisitBritain/Grant Pritchard

 

2月

14日:聖バレンタインデー
ロマンチックな空気が漂います!歴史上聖バレンタインの祝日は現在ではロマンスを祝う日です。イギリスでは多くの人が恋人とディナーをともにし、カードやチョコレート、花を贈ります。恋人がいないなら、“隠れファン”から匿名のカードを受け取るかもしれません。

 

3月

1日:聖デヴィッドデー(ウェールズ)
聖デヴィッドはウェールズの守護聖人で、3月1日にはウェールズ文化を称える行事が行われます。ウェールズの人々はラッパズイセンを身にまとい、カウルと呼ばれる野菜と羊もしくはベーコンのスープを食べます。カーディフの盛大なパレードを始めとして、ウェールズ各地でイベントが催されます。

4日:告解の火曜日(パンケーキ・デイ)
四旬節は伝統的なキリスト教の断食期間であり、初日である灰の水曜日からイースターの前夜までの40日間続きます。告解の火曜日は四旬節の前日にあたり、家庭では卵、牛乳、砂糖などの旨味豊富な食材を使い切る日です。現在では宗教的要素はさほど強くないものの、多くの人がいまだにこの日にパンケーキを作って食べます。イギリス国内では“パンケーキ・レース”を開く街もあり、参加者はフライパンのパンケーキを投げ上げ、ゴールまで競争します。最も有名なパンケーキ・レースの一つはバッキンガムシャーのオルニーのもので、最初のパンケーキ・レースは1445年に行われました。

17日:聖パトリックデー(北アイルランド)
聖パトリックデーはアイルランドの祭日で、今や世界中のアイルランド系のコミュニティで祝われます。ベルファスト同様イギリス国内ではバーミンガムノッティンガムマンチェスターロンドンでこの日を祝う行事が催されます。多くの人が友人らと外出し、緑色のものやシャムロック(幸運のクローバー)のシンボルを身に着け、ギネス(アイルランドの黒ビール)を飲みます。

30日:母の日
母の日は母性を祝い、一年を通じ母親の存在に感謝する日です。多くの人が母親にカードやギフトを贈り、食事を作るなどして普段の家事から母親を解放します。

 

4月

1日:エイプリルフール
一年に一度この日だけは人を欺いたり、悪戯をしたり、悪ふざけをしても容認され、奨励さえされます。新聞やテレビ、またはラジオですら4月1日には真実ではない話を取り上げることがよくあります。“エイプリル・フール!”と言ってジョークであることを打ち明け、正午に悪ふざけをやめるのが習慣です。ジョークに引っかかった人物は“フール(バカ)”と呼ばれます。

 

18日~21日:復活祭
復活祭はイエス・キリストの復活を祝うキリスト教の祭りです。移動祝日のため3月か4月の日曜日に必ず祝われます。復活祭の前の聖金曜日と復活祭後の聖月曜日は公休日となります。復活祭はさまざまな方法でお祝いされますが、多くの人がイースター・エッグを贈り合い、ホットクロスバーンズ(十字のマークのついた甘いパン)を食べ、子供たちは卵を飾り付けたり、卵探しの遊びに参加したりします。

 

23日:聖ジョージデー(イングランド)
聖ジョージはドラゴンを退治して王女を助けたローマ人兵士だったという伝承があります。現在ではイングランドの守護聖人となっており、この日はイングランドの祝日です。セント・ジョージ・クロス(イングランドの国旗である白地に赤い十字)やイングランドのフォークダンスであるモリスダンスのイベントを見かけるでしょう。しかし公休日ではないので、特別なお祝いをすることはありません。

4月23日はまた、ウィリアム・シェイクスピアの生誕日であり、この劇作家に敬意をはらうイベントが行われる日としても知られています。この日を体験するに最適なのは彼の生まれ故郷であるウォリックシャーのストラトフォード・アポン・エイヴォンです。週末にかけて(2014年は4月26&27日)お祭りが開かれます。シェイクスピアの生誕450年記念となる2014年は、ますます盛大に祝われることでしょう。

St George's Day at Wrest Park ©VisitBritain/Grant Pritchard

 

 

5月

1日:ベルテン
ベルテンは、豊穣を祝い夏の到来を告げるケルトの火祭りです。起源は古代スコットランド、アイルランドとマン島にあり、現代的なイベントがさらなる人気を博しつつあります。最大のイベントはエディンバラノース・ヨークシャーのソーンバラハンプシャーのButser Ancient Farmで開かれ、夕暮れ時に伝統的な30フィートのウィッカーマンが燃やされます。

 

5日と26日:公休日
5月の月曜日は2回祝日に当たり、(ラッキーならば)仕事や学校が休みとなり春の日差しをアウトドアで楽しむことができます。

 

6月

14日:女王公式誕生日
女王の実際の誕生日は4月21日ですが、1748年以降イギリス君主の誕生日を6月に祝うのが伝統となっています。ロンドンでは軍旗敬礼分裂式として知られる軍のパレードが、ロイヤルファミリーの参加の元に行われます。

15日:父の日
父の日は父親、祖父、継父、義父に感謝を表す日です。イギリスでは多くの人が父親にカードやギフトを贈り、共に食事をしたり飲みに出かけたりします。

23日~7月6日:ウィンブルドン選手権
世界で最も歴史のあるテニストーナメント、ウィンブルドン選手権は、スポーツファンにとって夏のハイライトです。ロンドンのオールイングランドクラブにて1877年以降開かれているウィンブルドンは、選手が白いウェアを着用することと、観客が名物のストロベリー&クリームを食べる伝統で知られています。

 

7月

29日:イド・アル=フィトル
ひと月続くラマダンの断食の終了を意味し、イギリスのイスラム教コミュニティで大々的に祝われます。各コミュニティは通常独自のイベントを企画し、盛大な祝宴がロンドンバーミンガムのシティセンターで行われます。

23日~8月3日:コモンウェルズゲームズ
2014年はコモンウェルズゲームズ(4年に一度行われるオリンピックのような国際スポーツイベント)がスコットランドのグラスゴーで開催されます。70ヵ国から6, 500人の選手が、水泳からウエイトリフティングまで17競技に参加します。壮大な開会式と閉会式が開かれます。

 

8月

1日~9日:アイステズボド
アイステズボドはウェールズの最大の芸術イベントで、ヨーロッパで最も歴史のある芸術文化祭の一つです。ウェールズの音楽や文学を体験し、ダンスや演劇を楽しみ、本や工芸品を買うなど、さまざまな文化に触れる機会です。

1日~25日:エディンバラ・フェスティバル・フリンジ
世界最大の芸術祭であるフリンジは、250の会場で40,000のパフォーマンスと2,500以上のショーを上演します。演劇、コメディ、音楽、ダンスなどの垣根を越えてあらゆる種類の演目が参加可能で、多くの学生が自分たちのショーを上演するためにエディンバラを訪れます。

25日:ノッティングヒル・カーニバル
ロンドン西部のノッティングヒルで週末と翌日の公休日に開催されるノッティングヒル・カーニバルは、ヨーロッパ最大のストリートフェスティバルです。約100万人がカラフルな山車や華やかな衣装のダンサーを見に出かけ、サルサからレゲエまで音楽を楽しみ、屋台でカリビアン料理を味わいます。陽気な気分で現金を忘れずに持っていくこと。忍耐力も必要です。カーニバルはとても混雑するからです。

Notting Hill Carnival ©VisitBritain/Jon Spaull

 

9月

12日~16日:ロンドン・ファッションウィーク
ロンドン・ファッションウィークは、パリ、ミラノ、ニューヨークの大きなショーと並び、最も注目を集めるファッションイベントです。業界人向けですが、ファッションショーを味わえるロンドン・ファッションウィークエンドのチケットは入手可能です。1年に2回開かれますが、1回目は2月のロンドン・ファッションウィークで2月の20日~23日の週末に行われます。

 

10月

23日:ディーワーリー
ディーワーリーはヒンドゥー、シーク、シャイナ教のコミュニティの「光のフェスティバル」です。レスターではインド以外で最大のディーワーリーの祝宴が開催されます。ロンドンノッティンガムでは伝統的な料理、音楽、ダンスが楽しめる派手なストリートパーティが行われ、ライト、ちょうちん、キャンドルや花火などももちろん展示されます。

31日:ハロウィーン
ハロウィーンの現代的な祝い方は、キリスト教の諸聖人の日の前の晩の祭とケルト人のサムハインの祭が起源とされています。子供たちは近隣の家のドアをたたいてお菓子をねだったり、かぼちゃをくりぬいたりします。学生たちはパーティやパブ、クラブ、学生自治会で行われるハロウィーンのイベントに行きます。大切なのはできるだけ気味の悪い仮装に挑戦することです。

 

11月

1ヵ月間:モーベンバー
普段より多く口髭を目にすることになっても、それは思い違いではありません。11月一ヵ月間はモーベンバー・チャリティキャンペーンが実施され、男性に口髭をはやしてもらい、健康問題への意識を高めてもらおうと働きかけています。

5日:ボンファイヤー・ナイト
1605年に貴族院の爆破とジェームス一世の暗殺を謀ろうとしたガイ・フォークスに由来する記念日です。火薬陰謀事件の失敗は子供たちの歌(‘Remember, remember the 5th of November; gunpowder, treason and plot’)でも歌われています。

今日では壮大な花火大会が行われます。

大抵の都市で花火大会が開かれますが、最高の見どころの一つはイースト・サセックスの中世の都市ルイスのものです。ここでは花火大会にカラフルなパレードや音楽、衣装が花を添え、藁もしくは紙製の伝統的な“ガイ”人形が焚き火で燃やされます。

11日:戦没者追悼記念日
毎年11月11日は軍人に敬意を表す記念日で、その目的は戦死者を追悼することです。平和活動をする多くの人々が賛同しています。戦没者追悼記念日のシンボルはポピーで、毎年イギリス在郷軍人会が紙製のポピーを売って退役軍人やその家族のための募金活動をしています。11時に2分間の黙とうを捧げるのが慣例となっています。

30日:聖アンドリューデー(スコットランド)
この日はスコットランドで守護聖人を祝う祝日となっています。伝統的な食事、詩の朗読、バグパイプの音楽やカントリーダンスなど、スコットランド各地で多くのイベントが行われます。フォークミュージックとフォークダンスの集いに出かけるいい機会です。幸運にも通常は “呼び出し人”がいてダンスステップを教えてくれます。

 

12月

London at Christmas ©VisitBritain/Britain on View

 

17日~24日:ハヌカー祭
イギリス国内各地のユダヤ教のコミュニティは2014年12月17日から24日まで、光のフェスティバルであるハヌカー祭を祝います。ロンドンではトラファルガー広場の9本枝の燭台がヨーロッパ最大です。通常ハヌカー祭初日に、無料のドーナツとライブ音楽が楽しめるイベントでロンドン市長により点灯されます。

25日:クリスマス
イギリスのほとんどの人々がたとえ信仰がなくてもクリスマスを祝います。クリスマスツリーを飾り、プレゼントを贈り、キャロルを歌い、マルドワイン(温めた香辛料入り赤ワイン)やミンスパイ(ドライフルーツから作る“ミンスミート”を詰めた小さなパイ)を作り、もし雪が降れば雪だるまを作って雪合戦をします。伝統的なクリスマスディナーには、ポテトや野菜を添え、グレービーソースをかけたローストターキー、デザートにはクリスマスプディング(ドライフルーツ入りの蒸したスポンジプディング)を食べますが、各家庭でバリエーションがあります。

一ヵ月を通じ、イギリス各地で無数のクリスマスマーケットやフェスティバルが行われ観光客を魅了します。地元の雑誌や各学校で宣伝しているイベントをご覧ください。おすすめは下記になります。

  • ウィンターワンダーランド
    ロンドンのハイドパークで開催されます。伝統的なクリスマスマーケットに加え、巨大な敷地内には遊園地の乗り物、サーカス、アイススケートリンク、氷雪製の彫刻などの呼び物があり、暖をとるためのホットサイダーやマルドワインを準備しています。
     
  • クリスマスのホグワーツ
    ロンドンに近いリーブスデンにあるワーナーブラザーズスタジオにて開催されるハリー・ポッターのツアー冬バージョンです。ホグワーツ城のオリジナルモデルに降る雪や、クリスマスディナーの場となったグレートホールのセットをご覧ください。
     
  • バーミンガムのフランクフルト・クリスマスマーケット
    ドイツとオーストリア以外で最大規模となるドイツマーケットがバーミンガムで開かれ、グリューワイン(マルドワイン)、ソーセージ、プリッツェル、甘味などが楽しめます。クラフトフェアでは地元のアーティストのユニークなギフトが購入できます。
     
  • エデン・プロジェクト(コーン・ウォール)のアイススケート
    通常は教育学的なエコロジーパークを提供するエデン・プロジェクトが12月にはクリスマスツリー、聖歌隊、本物のシカ、全世代向けのスケート教室を併設したアイスリンクを提供します。
     
  • ウィンター・ライトトレイル
    バッキンガムシャーのワデスドン・マナーの、歴史遺産となっている庭園では、著名なアーティスト、ブルース・マンローによる一連の光のインスタレーションが楽しめます。
     
  • ベルファストのクリスマスマーケット
    北アイルランドで学んでいるなら、ベルファストの市役所の外にあるカラフルなマーケットがおすすめです。フード、ドリンク、工芸品やクリスマス装飾品が売られています。
     
  • パントマイム
    伝統的なクリスマスのパントマイムは、どたばたコメディと音楽劇が交じり合い、おかしな衣装を使用した、観客参加型のものです。パントマイムは通常子供向けですが、イギリスでのユニークな体験として一度見学してみる価値はあります。

 

26日:ボクシングデー
クリスマスの翌日はボクシングデーと呼ばれ、イギリスでは公休日に当たります。雇用主が使用人や御用聞きに与えたお金や贈り物の“クリスマスボックス(BOX)”を開けることにちなんで名づけられたと言われています。最近では、特別な慣習はありませんが、大抵の人はこの日は散歩に出たり、スポーツ観戦をしたり、クリスマスの残りものを食べたりして家族とともに過ごします。